ニナりんの免許と鮫洲の代書屋のおじさん
大学1年生のニナりん、車の免許を取りました。
1.ともし-とニナりんのかかった時間と費用の比較
2.免許スケジュール
3.ニナりんの卒業検定
4.鮫洲運転試験場で出会ったおじさん

オートマ車
1.ともし-とニナりんのかかった時間と費用の比較
大学生になったニナりん、そろそろ免許が取りたいと、教習所へ通うことにしました。
免許を取る方法は主に二つで、自宅から通いながら取るか、合宿で短期間で取るかです。
合宿も、全国にあって、温泉付きだったり、合間に観光や魚釣りができたり、また、ホテルでの宿泊から、自炊するところまで、いろいろな合宿所があるようです。
我が家の二人はどちらも教習所に通って取りました。
長男ともし-は、家の近くの教習所で取りました。
何もつけないスタンダードなプランだったので、検定ごとに別途料金がかかり、検定に落ちるとまた追加料金がかかります。
MT車だったせいもあり、特別何回も落ちたりしなかったのですが、最終的に33~4万位かかったようです。
また、実技の予約はスマホからもできるのですが、先々の予約がおもうように取れず、結局、半年以上かかりました。
さて、今回、長女ニナりんは、大学の近くに通うことにしましたよ。
結構都会から離れているせいか、初期の料金設定がそもそもお安かったのです。
それに、大学生割引などもあったため、スケジュールを優先的に組んでもらえるプランに、お得な値段で入りました。
AT車だったせいもありますが、全部で28万位だったようです。
何より驚いたのは、スケジュールを先に組んでもらえたおかげで、学校に通いながらでも、1か月半くらいで取れたことです。
早くて、ビックリでした。
2.免許スケジュール
1.入校手続き、入校オリエンテーション
本人確認書類や住民票、認印などが必要です。
同時に、入校オリエンテーションも行われます。
2.適性検査
運動能力の検査を行うほか、視力や聴力についての検査です。
性格による、運転するときの注意点なども指摘されます。
3.第一段階
技能教習はAT車で12時限、MT車で最低15時限程です。
教習所内のコースで、S字・クランクなどのカーブや、坂道発進、踏切の通過などの教習を受けます。
学科教習はどちらも10時限程度になります。
4.修了検定
修了検定は技能検定となり、教習所内の決められたコースを走行します。
5.仮免学科試験
修了検定に合格したら、仮免学科試験を受験します。
合格すると、仮免許証が交付されます。
仮免許証交付後の教習は、路上で行うことになります。
6.第二段階
第二段階では最低で技能教習が19時限、学科教習が16時限程組まれています。
実際の路上での教習となり、一般道を走行します。
7.卒業検定
効果測定を合格すれば、いよいよ卒業検定です。
卒業検定は、技能のみの試験です。
これに合格することで卒業が決定します。
8.本試験、免許証交付
教習所を卒業したら、発行された卒業証明書を持って、自分が住んでいる都道府県の運転免許試験場および運転免許センターで学科試験を受けます。
この試験に合格しなければ免許を取得することができません。
学科試験に合格すれば、その日のうちに免許証が交付されます。
不合格の場合は、日を改めて受験することになります。
3.ニナりんの卒業検定
今回、ニナりんの時の卒業検定の流れです。
1.教習所から出発して、近くの路上までは採点官が運転します。
2.路肩にとめて、一人目の受験者が運転を代わる。

教習車
3.受験者が運転席の扉を開けた時点で、採点がスタートします。
試験の内容は、最低1回の右左折、路肩での停車などがあります。
終了したら路肩に停車。
後方の安全を確認して車から降り、運転席の扉を閉めた時点で採点は終了です。
1人15分程度、路上を運転します。
2人目、3人目と交代して運転していきます。
4.全員が運転したら、また教官が運転して教習所に戻る。
5.教習所内では、縦列駐車か駐車、または方向転換のいずれかを行います。
どれを行うかは、試験が始まる前に教習所の方で指定があって、3人とも同じものを行います。
6.控室で待ち、20分ほどで合否を伝えられます。
7.合格した人は、免許証の手続きのため、さらに20分ほど待機します。
不合格だった人は、そのまま帰宅。後日改めて再補講してから、再試験を受けることになります。
8.合格した人は、教習所長の部屋へ移動し、免許取得後の心得を聞かされます。
9.この後、免許センターに行き、そこで筆記試験を合格すれば、晴れて免許取得となります。
4.鮫洲運転試験場で出会ったおじさん
東京都内居住者は、府中、鮫洲、江東にある運転免許試験場で本試験を受けられます。
ニナりんは鮫洲に行きました。
ここからは、ニナりんの再現VTRになります。
(ニナりんの回想)
鮫洲駅を出て、(免許センターはどっちだろう?)とか考えながら歩いていたら、
「お~い、お嬢ちゃん、ねえ、お嬢ちゃんだよ。試験受けるの?」
とおじさんが声をかけてきました。
全身が茶系統で、だぼっとした服の、年配の方です。

みるからにあやしいおじさん
そのおじさんに誘われるまま、ついていくと、小さなお店に連れて行かれました。
(え?このお店は車の試験と関係あるの?
こんなに小汚いのに?
いや、でも、看板に鮫洲試験場がうんたらって書いてあるけど・・・
職員なのかな?腕章とかもしてないけど?)
と、疑問に思いつつ、店内に入りました。

みるからにあやしいお店
店の奥のカウンターの中に、もう一人、ニットの帽子をかぶったおじさんがいて、ずっと書類をパタパタしてました。
私を呼び込みしたおじさんは、
「どこの教習所に通ってた?」と聞いてきて、
「あ~、○○のあたりにあるやつね~」とうなづき、
「書類ある?」と聞くので、
(これ渡すとの危ないやつかな~)と思いつつ、自分の手元で書類をめくって見せたら、
「あ~、大丈夫だね。じゃあこれ、昨日の試験に出たやつに赤い丸をつけてるから。」
「あ~、大丈夫、大丈夫、それ、お金取らないやつだから。」と、くたびれた青い冊子を渡してくれました。
(いや、お金も不安だけど、昨日出たばっかりの問題は今日試験に出ないのでは?)と思いながらも、
(善意のつもりで言っているんだったら、悪いなあ。)と思って、警戒しつつ冊子を見ました。
中身は普通の過去問。
昨日印付けたばかりの冊子にしては、妙にくたびれているような。
そうこうしていると、呼び込みのおじさんが、また一人男の人を捕まえてきました。
彼は、「トイレありますか?」と、お店のトイレを借りてました。
沖縄県出身の人らしく、就職が決まったので、今回受けに来たという。
おじさんたちを疑う様子が全くなく、朗らかに、
「へ~そうなんですね!」と話を聞いていた。
お人よしがにじみ出てる。
同じように書類を見られて、不備があったらしく、2000円くらいで、代書されていました。

2000円ぼられる
次に、外人の女の人も引っ張り込まれました。
フィリピンの、きれいな海のそばの出身だそうで、目元のメイクが印象的で、下まつげが少し濃いめのクールビューティーな女性。
上は白のニット、下は黒の、かっこいいスタイル。
彼女も書類を代書してもらって、3000円くらい支払ってました。

3000円ぼられる
その後、3人でお店を出ようと、青い冊子を返すときに(お金かかるのか?)と緊張したけど、そのまま何もなく、外に出られました。
一緒に話しながら、免許センターまで一緒に行きました。
女の人は、試験会場に着いた後も、「次はこっちに並ぶんだよ。」と、優しく教えてくれました。
さて、ニナりんは無事合格して家に帰ってきたわけですが、その話を夜家で聞いて、
「それは詐欺だよ!!!」
って、ネットで検索したら、
鮫洲・詐欺・代書屋で、出てくる出てくる!
代書をしてくれるんだから、詐欺ではないのでは、とも取れますが、免許センターで自分で書けばただなのですから。
あそこであった二人は、ボラれたことにも気づいてないかもしれません。
それにしても、呼び込みのおじさんの、人を見る目の的確なことに感心します。
今回ニナりんはたまたま書類の不備がなかったので一銭も盗られなかったけど、
「怪しいと思った人にはついていっちゃいけません!」と注意しました。

ちこちゃんに叱られそうな3人
皆さんも、鮫洲のおじさんには、ついていったらだめですよ。
ともあれ、ニナりん、無事に一月半で免許を取れました。